西横浜国際総合病院についての意見
自分が心臓病になる危険度というものをリスクファクターを手がかりにして、総合的にとらえ、自分なりの目標設定を決めて、生活習慣を改善していかなければなりません。
糖尿病の治療というと、よほどむずかしいものというイメージがあるかもしれません。
糖尿病の研究者や医者は、実際にいろいろとむずかしいことを一言っています。
しかし、枝葉を切り落としてスッキリさせれば、簡単な流れになってしまいます。
糖尿病の治療というのは、実はこれだけなのです。
まず患者さんが来ると、ふつうは食事と運動をきちんと処方して、1ヵ月ほど様子を見ます。
1ヵ月間、食生活を改善し、定期的な運動も続けてみるのです。
食事療法の詳しい内容に関しては、W章でさらに詳しく述べることになりますが、大切なことは、まず患者さん自身がどのくらい食べているのかということを自覚していただきます。
いま日本人の平均エネルギー摂取量は2000キロカロリーくらいですが、自分のふだんの食生活がどのくらい多いのか。
そして一方では、糖尿病の食事療法として、どのくらいの摂取カロリーにおさえたいのか。
その目標と現実のズレはどのくらいなのか。
そのズレは、一気に縮めることはできないかもしれません。
そこで、そのズレを認識していただいたうえで、まずはいつも食べているカロリーを数パーセントほど減らしてみましょう、というところから始めます。
1日の食事量は「標準体重×キロカロリー」におさえるという目標としては、とです。
しかし、患者さんにとっては「糖尿病です」と宣告されて、さらに追いうちのように、まったく満足できないような食事を突きつけられてしまっては、泣きっ面にハチです。
そうした患者さんの心理的なケアを考えながら糖尿病の治療を続けます。
とくに食事という、欲求不満のたまる生活のなかでも、数少ない、最低限の楽しみとなる生活習慣が思うようにいかないとストレスはさらに大きくなるのです。
そして、1週間に500キロカロリーを消費する程度の軽い運動を続けるという運動療法もあわせて行ないます。
「少なくとも毎日欠かさずに行なってください」というように突き放されたら、患者さんは義務感でいっぱいになってしまうでしょう。
やがて、「イヤでしょうがないけど仕方なくやっているんだ」というような状態になり、そうなればいずれやめてしまうのです。
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